基武雄の独立開業講座

色々な考え方

●プラス1という考え方

 この前もあったのですが、あるツアーで「飲み物が足りない」という事がありました。準備した人は、人数分入れたから大丈夫という考えだったのでしょうが、やはり、プラス1という考えを要求したいのです。

 

たとえば、ピクニックに5人で出かけるとしましょう。その際に、誰もが、5人分という考えで、お弁    当や飲み物の準備をするのではないでしょうか。

 

もしも、身内ならともかく、接待的なピクニックだったらどうでしょうか。数に間違いがなければ大丈夫だとお考えだと思いますが、これが、あえて言うなら間違いだと思います。

 

 まず、ビールを5本用意した場合に、もしも、1人で2本飲みたいという人がいたらどうするのでしょうか。ビールの嫌いな人がいたらいいのでしょうが。

 

常に、ひとつでいいですから、プラス1という考え方と行動があれば、数え間違いがあってもちょうどになるし、プラス1だったら、だれかビールの好きな人がもう1本飲みたいという場合には、きっと、他人に気を使わずに飲むことができます。  

 

お弁当も同じようにプラス1にすると、数は足りても、その人が食欲旺盛な人だったらどうするのでしょうか。もしもの場合には助かりますよ。1つ多いお弁当は。

   

 また、在庫、社員、車両、道具でも同様です。無駄かもしれませんが、その分は稼いでください。レンタル会社が隣にない限り、最低必要限度の物は、いつでも会社から持っていけるようにしてください。私自身がこの考え方と発想で、難なく、仕事が出来たことが何度かあります。

 

例をひとつあげれると、お葬式の仕事をやっていた頃、香典返しの商品を各1ケース増やしたら、次のお葬式の時に、同じ物の注文があった際に、在庫切れを起こさずにすんだことがあります。
一瞬のお金儲けもありますので、その分の利益が出るように価格設定も考えて見てください。

 正直言って、お金がないときのプラス1という経費は、精神的に悪いのですが、業務上のミスがもっと怖いし、信用問題になってきます。

 

機会損失は、経営にとってはダメージです。が、それに気が付かない場合があるのです。

 

少々、細かいことですが、ボールペンを、バッグに3本入れています。どれも、他人が使うときには、それを上げられる状態にしています。自分の経済力の許す限りのプラス1という考え方と行動が必要だと思います。

 

 常に、プラス1という考え方をお願いします。

    ●なぜ、思考力がでてこないのか
 

 思考力の事ですが、色々な人と話しをしたりして感じるのですが、思考力のない人は、ひとつの仕事の行程が分かっていないようなのです。
私の場合には、結婚式のプロデュース業をやっていますが、どう言った要望にも答えられるというくらいの質と量をこなしてきました。(特に、結婚式と会議等)

   

 ひとつの仕事をこなした人でないと、思考力は出てこないのではないでしょうか。

   

たとえば、今までの仕事を基本にして、次なる考えは、その仕事から分かったことや失敗を学習し、人の意見も取り入れる、それでもできないようでしたら、本を参考にするとか、色々な方法を考えるでしょうし、仕事上のデーターベースが出来上がっていると、思考力は泉のごとくわいてくると思います。

 

 思考力でお悩みの方は、今の仕事を分析してみてください。ひとつの仕事の流れを完璧に把握していないのではないでしょうか。そして、どこかに盲点はありませんか。

   

■思考力の作り方

1.今の仕事を完璧にマスターして、それをどこからでも自由自在に変化させることが出来るでしょうか。
また、組み立て方を考えてみてください。その際に、固定概念から進んでみて、終わったら、それを崩していくのです。
2.今の仕事を何通りに組み立てられますか。とりあえずは、5通りを目標にしてください。
3.今の仕事の模擬実験を何回やりましたか。
4.今の仕事でどれくらい稼ぎましたか。
5.あなたの仕事をお客様は満足しているでしょうか。苦情がない場合には、それは、どこかおかしいです。要注意事項です。
6.書店で、思考力に関する本を読んでみて、著者が言うところと一致しているところがありますか。また、同感だと頭を縦に何回振りましたか。それをもう一度、実行してみてください。
7.一番簡単な思考力の作り方は、お客様(知人、友人に)に「あなたは、私に何を望んでいますか」あるいは、「私があなたに出来る事はなんですか」と、尋ねてみたください。
8.それでも出てこないようでしたら、サラリーマン時代に、この企画をやりたかったのに、却下された事を今一度 思い出して、今とこれからの時代が要求しているのか、あるいは自社商品が市場に求められているのかを検討してください。その際には、知人、友人、各分野の本からヒントを得てもいいのではないでしょうか。
 どういった社会状況でも図れる物差しの確認もしてください。
常識という物差しと、非常識という物差し、あるいは、江戸時代、戦前後、昭和40年代、各バブルという物差しをも準備する必要があるのではないでしょうか。
 
●SOHOを考える
 これからは、SOHOの時代です。SOHO(スモールオフィスホームオフィス)は、小資金で開業ができるのと、周辺機器が、安くて、小さくなっているので小さな部屋でも場所を取らないと言うことで、私は、デスクトップカンパニーと言っています。
 さて、開業の件ですが・・・。
1.自己資金はどうなっているのか
2.自分のやりたい仕事が時代に合っているのか
3.協力者は何人いるのか
4.SOHOといえども、営業を出来ることが条件です。
5.失敗例を集めて、自分の計画と照らし合わせてみてください。
6.チラシを作成して、近所の同じ地域限定して徹底して5,000枚配布する。
7.そのチラシを配布してから、戸別訪問をする。 極端な話しが、たとえ、高齢者が多い地域で、自社の商品が高齢者用でなくても、迷わずチラシの配布は絶対にやってください。
 最終的には、5件の問い合わせがあるまで、糠に釘打ちをすること。そのうちに、りっぱな土台になっていることを、あなた自身が気が付きます。  

       

●両極端な方向から見て考える

 人や物をみてそれが、まともな物であるのかを判断するためには、両極端に考えてみてください。
まず始めに。
  1. ともかくその人を高く高く評価をするのです。これ以上、褒めるところがないと言うところまで褒めるのです。
  2.次に、重箱の隅を突っつくのです。たとえば、ある女性の髪の毛は、すべて枝毛なんだと。そういった所までも、貶してみるのです。ともかく、こんなことまで言うのか。と、いうところまで、短所を探すのです。
3.その内に、その人の、短所と長所のバランスに気が付くのです。絶対に、中間的な立場で見て判断をしてはいけません。情が移るのです。これが、判断ミスを起こす最大の原因だと思います。
私の場合には、その人の短所と長所のバランスであったり、 温度差で判断しています。
この訓練をするとどうなるかというと、その人がどういった動きをするかが、瞬時に分かってくるのです。

両極端な方向から見た判断と考え方 あの人は、いい人(物・仕事)だろうかを判断する
あの人は、いい人→→→
中央に、バランスがでてくる
←→→あの人は、悪い人

ありとあらゆる、方向から見て判断しなければいけないので、自分自身のレベルアップが問われるところです。
1.知人に似たような人がいないか・・・。
2.血液型、人相、星座などで判断する・・・。
3.考え方、行動力、仕事力での判断・・・。
4.1日おきに考える、午前と午後で考える・・・。
5.情にほだされない。最も危ない判断をしてしまう・・・。

●やっぱり、それでも、ロールスロイスに乗りたい。

 皆さんの乗っていらっしゃる自動車の車種はなんですか。まさか、フェラーリとか、ロールスロイスではないでしょうね。
まずは、お金がかかる、両車共に、一軒家分のお金がかかります。そんな金があったら老後の楽しみに預金でもした方がましですよね。毎月の税金や維持費に保険料を考えると馬鹿馬鹿しくて・・・。
大企業でも、ロールスロイスは、簡単には手は出せません。 
ちなみに、このロールスロイスですが、コーンズ・アンド・カンパニーリミテッドという会社が、日本総代理店です。この会社の社長さんが、渡さんと言って、なんと、奄美大島・龍郷町のご出身なんです。もちろん、創業者ではありません。確か、娘婿さんなのです。 
 私は、中学生から日産自動車ファンで、将来は、フェアレディーZで、サファリラリーに出るのが夢でした。勉強なんかする気がないので、毎日、ディーラーへ行っては、カタログ収集の日々でした。
 時々、雑誌で見る、ロールスロイスには、かっこよさと、成人してから読んだ本には、色々と伝説的なことが書かれているではないですか。でも、貧乏人に買えるはずもなく維持費の恐ろしさには身震いもします(笑)。
 さて、40代になってから、母に、「世界一周旅行をさせようか」と、言ったら、「そんなことをする必要はない」と、言うのだ。そこで考えたのが、維持費はかかるが、「ロールスロイスを買おう」と、考えたのです。今の時代に飛行機は乗れるが、さすがに、特に、奄美大島では、ロールスロイスには乗れない。(ベントレーが1台は走っていますが)だったら、親不孝をしている私をはじめとして、ロールスロイスに乗せて親孝行が出来るのならいい考えではないかと本気で考えています。これが親孝行になるかは、その人の価値観の違いでしょうが、一生かかっても、ロールスロイスには乗れないのが現実ですし、自動車大好きの私にとっては、これこそが、誇れる親孝行だと思っています。
 ここには、大きな理由があるのです。貧乏人の悪い考えは、常に貧乏人的な発想なのです。つまり、消極的な考えしかしていないのです。もっともっと、理想と現実のレベルアップを考えなければいけません。そういった意味では、一番わかりやすいのが、このロールスロイスではないでしょうか。この車を買うだけの金があれば、確かに、家が買える、維持費が少なくてすむ。普通車で十分。いったいどんな仕事や送迎に使うのか。また、宝くじが当たったからと言って、買うほどの理由が何処にあるのかを考えたら、これほど無駄な、出費はないはずです。それよりも、まだ、手頃な車を数台買った方が、身動きが取れるのです。
 当然の考え方です。おっしゃるとおりではあります。ここで、大事なことは、このロールスロイスを購入するという考え方から色々な模擬実験ができないかということです。

   

1.ロールスロイスの購入資金

2.税金

3.保険料・車両保険

4.車庫

5.管理費・車検

6.運転手

ロールスロイスに乗るということは、家一軒の購入と同じ事ですが、しかし、成功者になりたければ、ロールスロイスに乗りたいという考え方があってもいいのではないでしょうか。

1.大きな目標設定

2.資金計画

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3.維持するという持続力

4.誰を運転手にするのか(どういった人をやとったらいいのか)

 この他にも、まだあるでしょうが、大きな目標設定の中からしか、次なる新しい発想は生まれてこないのではないでしょうか。
 目標は、大きく。準備はじっくり。そして、きつい方へきつい方へ、仕事をしてください。対前年度比を常に上げる努力。宣伝、営業、ホームページの作成や更新、人脈作り、数えたらきりがない。どうしていいのかわからない。でも、大都市圏在住の方なら、ロールスロイスを見かける機会は多いはずです。そこから、「いつかは、クラウン・・・」ではないですが、「いつかは、ロールスロイス・・・」と考えた方が、目標設定もやりやすいのではないでしょうか。ロールスロイスを店舗に見立てて考えるのもいいのではないでしょうか。
 

豪華さ、利便性のいい場所。政治家には似合わないが、あなたの恋人や家族、会社の人がそれを利用する場面を考えるだけでもワクワクしてきませんか。もしも、新宿か渋谷にあなたのお店や会社があって、そこへ、出勤したり、お客様の送迎をしている場面を思い浮かべてください。悪い気持ちはしないはずです。

 

高級であること。いつも体験できないことも、お客様は望んでいたり考えていることだと思います。

   

 現代は、デフレ時代ですが、デフレでお金の無駄使いが少なくなっている、当社の高級感とか、ワクワクする商品とか、今の時期でしたら、クリスマス、お正月、成人式に間に合うことでしょう。

 

なにか、ロールスロイス的な商品を考える事も大事なことではないでしょうか。

 

ちなみに、私は、ナショナルの5万円の自転車に約8年位乗っています。業務用と言えばいいのでしょうか。昔のタイプの自転車で、車重が20㎏もあるのですが、安定感抜群で、これ以外の自転車には乗れないくらいです。安定性があって最高です。いつも、乗ったことのないロールスロイスに乗っていると思って、足を動かしています。(笑)
 仕事上の高級感を考えてもいいのではないでしょうか。   

そして、私が、ロールスロイスに乗りたい理由のひとつに、奄美大島の狭い道路をあの図体のでかい、ロールスロイスに乗って、「基、おまえの車でかすぎてじゃまぁっ!」と、言われたいのです(笑)。

   

 すべてに積極的に考え行動をする事だと思います。ちなみに、当社のショーウィンドーには、色々な自動車のおもちゃを飾っています。

 

夢のあること、実行するためには、あなたの近くにいる成功者を観察しながら同じような行動をする方が近道ではないでしょうか。

考え方と目標設定が大きく左右しています。今回は、極端な話しで、ロールスロイスを持ち出しましたが、普通では購入できないことを真剣に考える時間を持って頂きたいのです。

たぶん、頭の中は、ゴチャゴチャしていることでしょうが、心を広くして、考えかを大きくして、無駄のようなロールスロイスを真剣に購入するとしたらどうしたらいいのかを考えてみてください。

いい考えがきっと浮かぶことでしょう。