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奄美市笠利町・カサリチョウ

田中一村記念美術館 奄美大島の地図
●田中一村プロフィール
明治41年(1908年)、栃木県に生まれる。18歳の時には、東京美術学校(現在の東京芸術大学)日本画科に入学するが、将来を嘱望されながらも退学、病気や生活苦の中で中央画壇とは一線を画し、清貧の中で画業に励みました。
昭和33年、50歳の時に南の島々をスケッチ旅行する。奄美大島の自然に魅せられ、移り住むようになった。
大島紬の工場で働きながら,衣食住を切り詰め、不遇とも言える生活の中で奄美を描き続け、昭和52年(1977年)、69歳でその生涯を終えた。

●田中一村との出会い

確か、昭和56年頃だったと記憶しています。知人の方の紹介で一村と交流のあった宮崎鐵太郎・富子さんご夫妻と知りあい、宮崎さんの経営していた「奄美焼」に出入りするようになりました。(現在の名瀬徳洲会病院の東側)どちらかというと、陶芸よりも絵の方を得意とする私にとって、奄美焼の世界は、なにがなんだかわからない空間でした。
一村のことは前から聞いてはいたがよくわからなかった。

奄美焼に通う回数が増えるたびに一村の魅力に引きずり込まれていく自分を感じていた。それもそのはずで、陶芸よりも絵を描くほうが好きな私にとって、会ったことのない一村の魅力がだんだん沸いてくるのである。
しかし、当時から宮崎さんのところへは、様々な取材があり、お二人ともいささかまいっていたようで、仕事が手に付かない事へのいらだちがあったと思います。

20代の私にとっての目標は、「財閥」だったので、なんでもいいからお金にさえなればいいわけで、一村の本を書くと有名になり、お金もたくさん入ってくる。(印税財閥を考えていた)そう考えると頭の中は、毎日が一獲千金のごとくであった・・・・・。
そんなある日のこと、南日本新聞社が昭和62年(1985年)5月25日土曜日〜9月26日木曜日までに50回の連載をしました。
この連載は某出版社から発売になり現在は小学館から「アダンの画帖」として平成7年(1995年4月1日第一版第一版発行1500円(消費税3%での金額)で出版、一村に関する連載がでたことによって「自分には到底出来ない事である」ということを自覚することができただけでも自分にとってはいい教訓になった。

そして、ある日の事、信じられない物を見せてもらう日がやってきた。あれは、確か、少し肌寒い頃だったと思う(たぶん2月ごろではないか)。
富子さんが「基さん、ここに来てごらん」と、言われて行く手を見ると、今まで倉庫だと思っていたドアから入ってビックリ!!。なんと、炬燵があり、ちょっとした小部屋になっているではないか。
「いったいこれはなんなんだ・・・」それもそのはずで、通い始めて2年以上がたっていたのだから・・・。

 そして、そこで見せてもらった物は、National/Panasonicの海外向けのカレンダーでかなり大きいサイズ(新聞の見開き程の大きさと記憶しています)でした。

一村が撮影した写真(トカラ列島で撮影したというソテツの写真。
 たぶん、プロカメラマンの皆さんが見たら全員ひっくり返ると思います。天井絵(たぶんポラロイド写真と記憶しています)の写真なんですが、薬草など48種類の写真で、たぶん、「アダンの画帖」の80ベージの天井絵ではないかと思われる。

一村の葬儀・告別式の写真、その他は記憶にありません。これだけの物がまだ一般には公開されていません。
 もうひとつ、これは以前から聞いていましたし、見てもいたのですが、奄美焼で焼いたツボに、富子さんが、一村に頼んで水彩絵の具で描いてもらった花の絵(富子さん曰く、「一村さんは、水彩絵の具で描くのは初めてでしょうね」と)
 これだけの物は、ほとんどの方がみていないはずです。

いつの日か、皆さまの前にご覧戴ける日がくることを望んではいます。
 ちょうどそのころ、宮崎さんにお願いをした事があります。ある団体の方が、一村の話を聞きたいというので、翌日、単車を走らせ奄美焼に急ぎ、その事を話すと、宮崎さん曰く、「基さんが話しなさい、私は全部話しましたから・・・」と、「えっ!・・・・・・」絶句のあまり言葉を失った最初の経験をした26歳の私は、青天の霹靂というか・・・なんというか・・・・・。
 あれから、十数年という歳月が一瞬にして流れていき、現代社会は、インターネットというシステムで動こうとしています。

一村ファンの方にはこのリアルタイムなシステムを使い随時、出版された3冊の本にはない話を提供していきたいと考えています。

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