基武雄の独立開業講座

人気が無くなってから努力します。

 プロ野球は巨人の人気が無くなってから6月までセリーグとパリーグの交流試合をする。
 
 今までに考えられていた事だろうと思うが、人間の努力というのは、利益が上がらないから、人気が無くなったから、何らかの努力をしようと考える。
 
 今まで人気があったから努力も入らなかった。いわゆる怠慢ではないだろうか。
 
 私は、野球に関しては詳しくはないが、セリーグでは巨人以外のチームは、巨人人気にぶらさがり球場動員数でチーム運営をしていたと思っている。

アメリカのチームや選手はファンサービスに努めているという。当然なのだが、日本の選手には少ないように思える。

 たとえば、生命保険のセールスマンは、給料の2割から3割は顧客へのサービスに使っている。
 
 販促製品費、冠婚葬祭である。その他の経費も馬鹿にならない。どの職業でも顧客があっての個人であり会社でもある。
 
 さて、今回のセリーグとパリーグの交流試合が、テレビとラジオ。
 
 また、インターネットでも放送される事によってファンが興奮する。この興奮こそがグッズの販売、球場への動員数にも繋がる。
 
 ここで考えなければいけないのだが、暇なときに、あるいは会社の業績が良いときに、なにをどれくらいやっているかが問われている。

以前、書いたが、強いところ、業績の良い部門の商品に力を入れているかと言うことだ。GM(ゼネラルエレクトリック)もIBMも強い部門を今まで以上に努力している。

そうそう、シャープは液晶部門で世界一の座を確保している。ましてや、三重県で国内生産をしている。海外生産ではなく、国内生産をする事に将来性があると考えたのだろう。

 このように、常に企業は先を考えて行動と投資をしている。人気が無くなってから考える、売り上げが落ちてから考える。事故が起きてから考えていては遅すぎる。
 
 同業者がいると言うことは、決められた需要の中で、失敗したら、お客様の信頼回復は至難の業である。
 常に、お客様を考える事も大事だが、自分が大事、会社が大事である。
 
 まずは、自己防衛をしてからの行動でないと競争には勝てない。お客様にもいい商品、サービスを行うことは無理です。

だから、アメリカの野球選手は自腹を切っている。球団は色々な収益方法を模索している。

当たり前である。
 弊社も収入源の三本柱がある。収益率の極端に高い二本柱と奄美大島の特産品の販売は大きな利益にならないが、奄美大島経済のためには自分が頑張らなければと自負して売り上げを上げている。
 常に、日銭稼ぎと瞬間的に入ってくる利益をも追求している。

■セールスマンの場合
顧客へのダイレクトメール、訪問、お客様を紹介をしてもらう。中元やお歳暮もある。

■企業の場合
高収益の時こそ、次なる商品開発をする。また、高く売れる部門があれば、GEやIBMのように売って次なる投資資金に使えば借り入れの必要がない。
人気商品を徹底して販売する。人気が持続できないから間髪入れずに販売する。当然だが模擬実験は毎日やった方が良い。

人気が無くなってから努力しても遅い。今までの慣習が通用しない。また、慣習じたいが間違っていたり、時代に合わない。年代的にあわない場合も当然ある。
21世紀は、今までの慣習や行動では理解不可能な場合が色々な場面で出てくる。これに面食らってしまう場合がある。

これを解決する方法しては、高校生、プー太郎、アルバイト、フリーター、ニート達の考えを理解した方が良いと思っている。彼らは、携帯電話、コンビニ、ファッション等の経済において主導権を握っている。

当然、彼らに媚びる必要はないが、ここから新しい発想がきっと出てくると思う。

不人気と減収になる前に、努力しても良いのではないだろうか。ここで注意しなければいけないのは、人気絶頂高収益の時こそ客観的に見られる様な人になってほしい。

また、そのように見てくれる人がそばにいる必要がある。