基 武雄の独 立 開 業 講 座・2005年1月

独立開業後に足を引っ張られる

 独立開業前は、資金、人脈、顧客、営業、車、パソコン等の準備に追われる毎日だ。それから、計画表も出来ていることだろう。 さて、ここで大きな問題がある。すべてがうまくいかないので、書き出してみよう。
1.資金があっても売り上げが上がらないと、あっという間に資金不足になる
2.人脈が思うように、売り上げに繋がらない、当然であって他人は、あなたを中心に考えた行動はしてないのだ
3.顧客も今まで同様に顧客になってくれない。これは、今までの取引先に対してよっぽどの不満がない限り、あなたの顧客にはなってくれない。
4.営業も、この世の中の人すべてが顧客に見えるが、とんでもない。あなた以外の取引先と付き合いたいと思っている人の方が多い。
5.中古車だと車検があったり、思わぬ故障で出費が多くなる。だから、出来ることなら、車を使わない独立開業を考えた方が無難である。車のように金食い虫はいないのだ。ちなみに、弊社は駐車場だけで4台借りている。
6.この他に、家庭、冠婚葬祭、特にお葬式はかなり時間を取られる場合がある。このように、避けて通れないことが出てくるのだ。

 上記のように上げればきりがないのだ。これを、どのようにして、足を引っ張られないように売り上げを上げるかが問題だ。
 これを解決する方法としては、得意分野の商品構成で、利益率が高く、重くない物、送料も安い、車で配達をしなくても良いような商品を5種類持つ事である。ここで大事な事は、自分が都合の良い商品でなおかつ、お客様が喜んでもらえる様な商品である。

 たとえば、パソコンで独立を考えているなら、配達はタクシーか宅急便を使う。販売の際に、セットで販売をする。また、ソフトの販売であれば、自分の技術を惜しみなく出し切って感動させるパフォーマンスが必要だ。どこの業界でも素人は、「こんな事で喜ぶのか」と、あなた自身がビックリすることがある。
 ここでのポイントは、自分の技術を見せびらかす事にある。そこで、お客様から、「この人だったら、間違いないなぁ~」と、実感させることだ。また、量販店では、かゆいところまではかいてくれない。ここがポイントだ。時間がかかって思うように金にはならないだろうが、ここは、我慢してくれ。
最後に、「お客様を紹介してください。」と、お願いすることである。
 ここから、次々にお客様がお客様を紹介してくるのだ。つまり、同じ事で悩んでいる人は、多くの人を知っている。ともかく、お金がほしくても、我慢して次のお客様の紹介を期待して帰った方が良いのだ。

 さて、独立開業でなくてもどこの業界でもすべてがうまくはいかないのだ。ところが、これをうまく行かせる方法が1つだけある。
 97年に東京の西新宿で医療系の営業をした時に、富士重工には警察が、マクドナルドでは、藤田田社長が死んだら少しおかしくなると、直感した。武冨士は気が付かなかった。(気が付かなかった理由としては、対応の良さに感激して、厳しい目で見ていなかったから)この時に、何度も思ったのだが、入り口では、「心の中で失礼します。」と、言い。出口では「この会社から仕事が来てお互いに成功しますように。」と願って帰ってくることだ。
 ちなみに、私は、心の中でお祓いをしてから、敷居をまたいでいる。このような心がけが、次なる仕事と自分の足を引っ張るような事が少なくなると信じている。

 自分の行動を常にうまくいかせるためには、日ごろの感謝の気持ちや、人や物に対する感謝の気持ち。特に、物にでも命があるのだから、簡単に捨てないようにしてください。涙を流して別れを惜しむくらいの心が必要なのだ。
 私は、「この世の中は、私が責任を持って動かしている」と、自負するのだ。北朝鮮の問題でも、自分のテレパシーで、拉致被害者が帰ってくるように願う。「不景気は、毎日、私が吹き飛ばしてやる」と、歩いている速度で吹っ飛ばしている自分の姿を想像してください。そして、好景気をまき散らして歩いてください。
ここから、見えない力が働くのです。このようにして、自分の周りの人たちが、私が行くことによって「健康で、景気が良くなって、笑いの絶えない家庭や会社でありますように」と、願うことである。
 こういう営業や生きたかをしてください。いつとは言えないが、電話が鳴りっぱなしの日が来る。今のうちに、電話番の方を探しておいた方が良いと思う。
 独立開業でなくても、サラリーマンでもそうだが、常に、あなた自身が、幸せを運ぶ人でなくてどうするのか、これが、足を引っ張られることのない行動力になる。
 常に稼ぎましょう。
 これで、新年早々、気持ちが良いのではないだろうか。高ぶる心を少し抑えるくらいがちょうど良いと思う。




ヨン様とアランドロンの共通点

 昨年、ヨン様が来日した際に3500人のファンが成田空港へ殺到した。この現象を馬鹿だと見る人と、凄い女性パワーと見て、これはビジネスチャンスとばかりに、旅行社は韓国旅行を思いっきり販売して、韓流ブームをあおっている。
 ちなみに、「私は仕事にならないか。」と考えています。私の場合には、冬のソナタを見ているわけでもないし、海外旅行にも行ったことがないのだ。熱狂的なファンを見ていると、ファン心理学を勉強しなければいけないと反省している。
 このヨン様と同じような事があった。フランスの俳優アランドロンを思い出したのだ。太陽がいっぱいで有名になったアランドロンだが、何年前かは忘れたが、ヨン様、同様の人気だったように記憶している。
外国の俳優に関しては、こういった現象はこれからも続くというわけだ。
 まず、これを経済的に考えてみる事にしよう。ヨン様が来日する際に、ファンは「絶対に観たい」という行動に出るわけである。全員が東京都内在住と考えても成田空港へ行く際の往復の運賃だけでも鉄道会社にとっては高額の売り上げになる。また、そのまま帰るわけではないので、全員が、空港内で食事をしたら、これも高額な売り上げになる。
 一見、人によっては馬鹿馬鹿しい現象にみえるのだが、ファン心理の経済市場でもあるわけだ。
 売り上げを上げるとなると考えなければいけないのが、金持ちを対象にした方が良いと考えががちだが、その方の経済状況に関係なく使いたいことには惜しみなく使いたいというのが、ファン心理ではないだろうか。だから、金持ちだけが成田空港まで出かけているわけではないのだ。
経済的に裕福でなくでも「ヨン様、命」で生きている以上、これが健康でいられる秘訣にもなってくるのではないだろうか。身体と脳が同時に動くと言うことは、健康でないと成田空港には行けないわけだ。
 さて、ここでもう一つ気が付いたことがあるのだが、ヨン様もアランドロンも本国では人気がないと言うことだ。これが共通点なのだ。と、いうことは、日本の女性は甘いマスクであれば、本国で人気がなくてもかまわないと言うことである。こんな事は、関係ないのだろうが。
日本の女性は甘いマスクの外人が好きなので、本国で人気のない甘いマスクの俳優をCM、映画等に起用する。あるいは、テレビドラマ等を放送するとヒットするという風に考えても良いのではないだろうか。ギャラが安くて、大金が入る可能性がある。NHKがまさにそうだ。私が知っている限りでも、奄美大島に約20年間生活をして、日本画を描いた田中一村では、この20年間では莫大な金を稼いだし、今回のヨン様ブームでも同様である。NHKだから出来るのだという考え方ではいけない。
■教訓
日本の女性は、本国で人気のある俳優等は好まない。と、言うことは、本国の人の本質が分っていないと言うことです。
 
 次に、一般的には、ファンやマニアでないと金は出さないし、出せないのである。巷では、犬ブーム、各分野のマニア達あるいはオタク。芸能人追っかけ。
上げればきりがないが、自分が好きでなくてもこういった、業界の商品等を企画してみてはどうだろうか。ネットショップでの販売もあるし、大都市圏が近い人は、お店と交渉して商品を展示販売をして貰うことも出来るのではないだろうか。だからといって、著作権や商標の問題もあるから思うようにはいかないだろうが、過去の情報を探し出して検討してみる必要もあると思う。こうなると、古書店に出かけていって、20年前に遡って情報を収集する事によって、現状の把握が出来るのではないでしょうか。未来は過去の繰り返しである。

 以前、読んだ本に、「使う人をねらえ」と言うのがあった。今、考えたら納得できるのだ。相手が金があるのかないのかではなく、お金を使ってくれるのかが基本になるのだ。当然、これからの参入に関しては競争もあるし、隙間があって気が付かない。そこは、今まであなたが培った経験と何かを足していけばいいのではないだろうか。古くて申し訳ないが、消しゴム付き鉛筆の発想である。
 考えたからと言って、今すぐに仕事に繋がることはないのだが、この講座でしつこく言っている模擬実験をどれだけするかと言うことである。暇なときが模擬実験の最中として貴重な時間であるから、ヨン様現象を「馬鹿馬鹿しい」と、考えるのではなく、「なにかないか、できないか」という考え方が必要なのだ。

■ヨン様ビジネスを考える
1.東京都内から成田空港までの運賃
2.空港内での食事
3.ヨン様情報
4.警備員の増加
5.写真集の販売
6.旅行社
上記の内容を、著作権が決まっているから、私は鉄道会社ではないから。という考え方ではなく、何かに置き換えて頂きたいのだ。
常に、忙しいわけではないと思う。考えることは良いことだ。ありとあらゆる所から情報や統計を集めてきて自分なりの分析をしてみてはいかがだろうか。
 
 ヨン様とは関係ないのだが、ミニロトで初めて1.100円が当たった。感ではなく、分析をした結果の1.100円だ。色々な分析をしてきた。自分の考え方や他人の考え方。また、ネットからも情報収集したのだ。
 現実的に、ヨン様、災害、株、借金、売り上げ、情報、色々な事が猛スピードで動いている。これが止まっているように見えるようになるには、すべての情報を否定せずに重ね合わせてください。上記の内容は関係ないように見えるが、重なり合っている所もあるのだ。
 現状を把握できなくなったら、いや、常に情報収集した際には、重ねてみる、そして、あなたの得意分野で判断してください。
 ヨン様ブーム、韓流ブームを機会に多くの模擬実験をしましょう。
 今まで、気が付かなかったことに気が付くのです。これが一番大事


人の話を聞くとい事

 たぶんきっと、私は周りの人から「基は人の話を聞かないし、毒舌」と、思っていると思う。ところがどっこい、それが違うのだ。と、言うのも理由があるのである。
 政治経済や色々な仕事がある中で、考え方は十人十色である。誰もが、自分の考え方が正しいと思っている。私もその1人であるが、ここでひとつだけ違うと思っているところがある。
 色々な考え方がある中で、私の考え方は、人の話、考え方、行動、また、著者の考え方を重ね合わせると言うことを瞬時にやっているのだ。これは、模擬実験の訓練でもある。
 絶対に自分の考え方も正しいのであるが、他人の考え方も正しいのである。ところが、他人の考えや行動ばかり実践しいると自分らしさがないと思ってしまう。以前、この講座で究極の形は同じであると書いている。分かりやすいのが旅客機の形である。誰が考えても行動しても結局は同じなのである。
 そこで、自分の考え方に他人の考え方や行動を重ね合わせると言うことだ。パソコンで画像処理をされている方はご存じのレイヤーという作業があるわけだが、いくつもの写真や文字、デザインが重なり合って一枚の作品であったり画像になるのだが、知らない人は、こういった作業をしてると言うことなど知らない。この作業を考え方に利用するのである。
 私も、20代までは、人の話を聞かなかったと反省してるが、最大の原因は、「これをするにはこの方法しかない」と、色々な角度から考えるという事がなされていなかった。つまり、何通り物の考え方がなかったと言うことである。これが1000万円借金の最大の原因であった。
 たとえば、「便利貧乏とか。」これは衝撃的だった。卸業の方から教わったのだが、その後、日本経済が便利貧乏だと言うことに気が付いた。先人の考え方や行動をそのまま真似ればいいし、そこに、時代やお客様の要望を入れればいいのではないだろうか。
 できるところから真似るだけである。これがマネーになるという洒落にもなって良いのではないだろうか。
独特な考え方とか、発想もしょせんは他人の力を借りているのと同じである。著作権違反にはならないし、即行動すればいい。注意しなければいけないのは、ビジネス特許である。書店にも関連の本が並んでいるので一読されたい。
 人の話を聞かないと言う前に、やはり、相談すると言うことが大事ではないだろうか、自分の考え方や、あなたの現状を理解している人に相談することが人の話を聞く人ではないだろうか。
 時には、評論家になったりもするだろうし、誹謗中傷的な意見や考え方、理由はともかくその人が嫌いだからと言う考え方もあると思う。自分が出来ることから、はじめるしかない。 ここで大事なことは、内容によって相談する相手を決める。また、座右の本を置いて常に読むことだ。当然、私にも何冊かあるので、常に暇があるときには読んでいる。昨年が天変地異であると言うことは、早い段階で分かっていた。と、言うことは、予測本を読んでいるのである。だから、今年はどういう年になるかの判断が出来るのだ。予測をしながら、計画を立てているのだ。そうでないと、企業が新潟に進出して工場を建てて生産をした。ここに地震が起きて生産停止があると収益に大きく響いてくるのである。おまけに、地震保険をかけていなかった企業もある。これが収益に対しての大きな減収になっている。
 さて、人のいうことを聞く前に大事なことが、この予測するという考え方があなたにあるのかと言うことだ。
 調べられる限り調べる、営業をする、予測する、自分と他人の考え方を重ね合わせてみる。「これはっ」と、思う著書をバイブルにして常に読んでおく。また、重ね合わせてみる。そうすると、意外なことに気が付く。きっと気が付く。つまり、法則であったり周期が分かるようになってくる。ちなみに、ミニロトとロト6もそうである。
 そうすることによって、人の話が、正しいのか、正しいと判断したら、未来永劫正しいのか、今年一杯までが賞味期限なのか。
また、あの人の考え方は時期尚早だったり。では、いつになったらあの人の考え方の時代が来るのか、これも予測してください。
 人の話を聞くと言うことは、その人の考え方が正しいとか間違っているとかではなく、常に自分の考え方に重ね合わせて瞬時に判断をするという事が要求されていると思う。
 これは、独立開業であっても、サラリーマンであっても同じである。

■人の話を聞く方法
1.人生の棚卸しをしておく
2.予測本で、過去現在未来を調べる
3.ありとあらゆる情報をともかく重ね合わせる
4.正しいとか間違いという考えをなくす。すべてが正しいと判断する
5.正しいと判断していくと、間違った情報は、その中からこぼれ落ちていく
6.その人と考え方があわない場合には、じっくり話しを聞くこと。いつか役に立つ日が来る。
7.自分と同じ考え方の人とは、次の話しに切り替える。意気投合しない。これが間違った考え方を生み出す場合がある。極力、色々な話しをして情報収集に徹する。
8.他人の愚痴や誹謗中傷をジックリ聞いてやること。相手が信頼してくれる。でも、守秘義務やそれを当事者に言ってはならない。ここだけの話しだから(笑)他人の言いたい毒を出してあげてください。こういった人が、理解力のある人だと判断してくれるので信用してもらえる。ちょっと、疲れるときがあるけれど。
9.すべてが、栄養にはならないのである。常に、情報収集していると自分に必要な情報だけが残っている

やっぱり、来た

 観光ガイド業を初めてから一年くらいたった時だったと記憶しているのだが、経営者同士の飲み会で、「基さん、社員研修をやったら・・・」と、言われた。その時には、「そのつもりで、仕事をしていたのだが、時期尚早」と、答えた。
私の話からそう言うふうに感じたのだろう。あれから数年が経ったが、二年前から、社員研修を考えるようになった。昨年、同様の話しがメールで問い合わせがあった。
 そして、今月の2日に、知人からガイド業をやりたいと考えている友人がいるので、相談にのってほしいという電話があった。私は、話をしても無意味だから、「私の仕事を観てください。」と、言って、弊社の金作原鳥蝶植歩ツアーへ行くことにした。
 その方は、会社を退職してガイド業をはじめたいというのだ。
普通のガイドとは違うので遠慮なく話しをした。これは、ガイドとポイントの二刀流で話しをした。こういった場所では、「こういった説明・・・」ここでは、車を止める。ここでは、笑わせるネタを用意する。
 三名だったが、地元の方も奄美大島を代表する金作原(きんさくばる)原生林へは行ったことがないと言うので感動をしていた。
観光ガイドで大事なことは、自然を楽しんで貰うということが一番大事な事である。
自然と言っても、千差万別、十人十色である。三時間という短い時間内で、的確に、楽しく、五感に訴えるという観光ガイドをするわけだが、なんと言っても、接客業であるから、人間が好きでないと出来ない仕事だ。時々に、自然が好きだという人がいるが、それは、自分だけが行く場合であって、仕事としていくんだったら、自然よりも、人間が好きでないと観光ガイド業は出来ないと思っている。

■ここで、観光ガイド業のポイント
1.人間が好きであること
2.野鳥、植物、蝶、昆虫、樹木などの中から得意とする知識が必要
3.写真撮影になれていること
4.お客様の事はどうでもいいから、同業者の所へ行ってどういった内容のガイドをしているのか、自分がお客様になることが大事なこと
5.師匠を1人、情報提供者を数名いるのか
6.各道具に関しての知識
7.観光ガイド業で、何を訴えたいのか、楽しいのか、説得力があるのか、面白いのか
8.資金力がいるので、充分検討すること。すぐに仕事は来ない
9.出来ることなら三年間は、ツアー会社へ就職をした方が良い
10.いきなり、観光ガイド業は経営的に無理がある
11.旅行雑誌に掲載されるような仕事をした方が良い。ホームページだけの集客は難しい。また、ホテルへの宣伝が必要。
12.後は、やる気と自分なりのスタイルを持つことが重要である

上記以外にも上げたらきりがないが、生活できるほど余裕のある仕事ではないない。だから、副収入があるか、道楽か、退職金等が有り余っているなら経済的には問題はないと思っている。が、意外と早く底をつく。と、思った方が良い。

 さて、これから、このような話しや相談はあると思っていた。だから「やっぱり、来た。」と今まで予測していたことが現実となった。これには、地元の人たちにも、このような仕事をしていると言うことを宣伝(特に、名刺の配布)しなければいけない。
常に、営業と宣伝活動は必要である。しかし、これが大変である。幸いにして私の場合には営業をやっていたので、精神的には楽ではあったが、いかんせん1人大企業であるために八方美男子になってしまう。外注できるところは、資金があるなら任せた方が良い、立ち上がりのスピードが問われている。
 開店したからと言って、お客様が来るわけではない。あれもこれもと雑用業務に追われる日々である。これが、時間と資金を消耗していく。独立開業は、いいのだが、やはり同業者のところで仕事をした方が無難である。この無難というのが大事なことである。いきなり、エベレスト山に登頂は出来ない。それなりの準備と協力者も当然いる。
 また、自分自身を過信してはいけない。一番信用できないのは自分の怠け心である。これには、ほとんどの人が気が付いていない。 観光ガイド業は、雑用業務と日々勉強をして、即実践。という、待ったなしの仕事ではあるが、お客様が来ないから、疲れる。勉強しても忘れる。なぜか、季節が変わってしまっているのだ(笑)。洒落にならない。図鑑ではなく実物を見ることである。時々、ピントはずれの図鑑がある。やはり、実物にはかなわない。
 最後に、相談事には、懇切丁寧にズバリ言った方が相手のためである。ここで遠慮していい手はいけない。経営は難しいのではなく、思うようにいかないのではなく、すべてが同時進行するので、1人の限界を覚悟しておかなければならない。これを皿回しと自転車操業の悲劇と言っている。
 独立開業講座は甘くない。現実重視の内容をこれからも掲載していく。

 悪い癖

 人間だから、なくて七癖はあることだろう。特に、目に付くのが、酒、タバコ、博打に女である。
 私の場合には、幸か不幸か、どれにも該当はしない。それには理由がある。早死にした父がそうだったからである。育てられてはいないが。
 さて、酒癖が悪いとか、博打が好きとか。が考えられるのだが、タバコ意外は、莫大な金を使う場合がある。悪い癖と莫大な金を同時に使っているのだが、当の本人には意識がない。これには困った。
どうしても、やめられないのだろうが、日頃から、常に攻撃態勢になければいけない仕事である。常に緊張感が必要ではあるが、息抜きも必要である。このバランスは人様ざまだろうが、この悪い癖が自分にあるのかをチェックしなければいけない。
 悲しいかな、他人の癖は見えるのだが自分の癖は分からないし、わかったとしても、治す努力はない。
常日頃から、良い癖や習慣とリズムは必要である。
人間だから仕方がないとばかりは言えない。仕事上、良い癖が顧客に指示される。これが、大事なことであるが分からない人が多いようである。
 昨年、忘年会の誘いを受けた、その際に、Aさんが解雇されたと聞いた。それは、当然のことではあった。まともな仕事をしていないのである。どこかで、自分の悪い癖を直していないのである。やはり、治せないのは、素直さがないからである。仕事は、素直なに上司や同僚から教えてもらうことが大事なことであるが、何処の会社でも、問題があったり、同僚とのコミュニケーションが取れていなかったのではないだろうか。そして、解雇した会社や上司を一生恨む人生になる。
 いち早く、悪い癖は直した方が良い。とは、言っても、どうしたらいいのかが分からないのである。ここで、しつこいようだが、人生の棚卸しの登場となる。誰もやっていないのである。この講座でしつこく言っている、ここで大きな問題というか、現在でも全国紙の新刊広告を観ても『人生の棚卸し』という活字はない。だから、誰も気が付かないのである。私が、知っている限りでは昨年(2004年)の11月の毎日新聞だっただろうか。それらしき活字があったが、話題にはならない。
 自分を客観的に観るということができないのである。たとえば、来社されたお客様が私をどの様に観ているのかをモニターできる。また、弊社の人気ツアーである、金作原鳥蝶植歩(きんさくばるちょうちょうしょほ)ツアーというツアーがあって、お客様がどの様に自然を観ているのかがわかるのである。
 常に、自分の考え方や行動、癖をモニター出来るようにして頂きたいのである。これが同時に反省にもなる。すべての仕事に完璧はない。だから、常に、モニターと反省の日々である。
■悪い癖の直し方
1.自分の日常生活を紙に書く
2.自分と他人を比べてみる
3.飲みに行ったら、酒癖が悪いのかチェックしてもらう
4.博打が好きなら収支表を作成する。支出が多いのであれば(当然支出が多いが)、株式投資に切り替える
5.自分をモニターしてみる。同時に同僚や上司も
6.同僚や上司に自分を評価してもらう
7.自分の得意分野を徹底して仕事に生かして、悪い癖をカムフラージュする。これは、良い意味で理解して頂きたいのだが、人間は完璧ではないから、良い仕事を心がける。但し、「猿も木から落ちる」では困る。
8.同僚や上司で、仕事が出来る人のマネをする
9.リフレッシュを仕事以上に徹底する。ストレスが貯まるとどこかで爆発する。絶対にする。気をつける事
10.相談できる、お客様がいたら、自分に対しての評価と期待度を聞きいてみる

いったい、上記の事で癖が直るのかと聞かれたら、私は「はい、そうです」と、自信を持って答える。なぜなら、誰もが自分をモニターした仕事をしていないからである。常に自分が正しいと思いこんで仕事をしている人がいる。確かに、そう言う人もいる。しかし、「これでいいのだろうか・・・」と、不安で仕事をしている人もいるのだ。
 仕事が終わると、同僚や上司と飲みに行く、愚痴が出る、相談事がある。ここで、自分を評価してみるのである。その評価に対しては、素直に従うことだと思う。自分にとっては、どうでも良いことが、お客様にとっては不愉快な場合もあるのだ。
 さて、特に営業の方は、爽やかで、てきぱきとした仕事が出来るように努める。癖がなくなり個性的になるのではないだろうか。
なくて七癖は、あるのだから、致命傷な癖でなければ大丈夫。

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