奄美大島の観光は、何故発展しないのか

田中一村が有名だと勘違いしている行政と現実

　本日(2009年2月19日)の地元新聞では、奄美パークの『奄美の郷』と『田中一村記念美術館』の観覧料を値上げするとある。　その理由としては、開館当初から毎年5%～8%で減少している。作品展示数が開館当初151点だったが現在は255点に増えた。
　しかし、田中一村の知名度が低い。また、奄美パークの強烈な印象が無いためにリピーターが少ない。　

　最悪なのは、奄美パークでのイベントが開催されているが、奄美市名瀬からは遠いために地元の人は出かけない。　

総工費76億円という巨額の建設費にもかかわらず、目玉のない施設である。税金の無駄遣いだから建設できた施設である。　

　さて、私が観光ガイド業を生業として12年になったが、ほとんどの人が田中一村を知らない。また、知っていても奄美パークへは行かない。行っても無関心である。
　やはり、素人は岡本太郎、横山大観、ピカソ、ロダン、フェルメール等のように超有名であれば行くのだろう。

　また、併設している野外ステージも使用頻度は皆無に等しい現状である。　建設する際に、島根県安来市の足立美術館等を調べていないのではないだろうか。ここは、民間企業だから必死になってやっていますよ。　

　この建設に当たっては、丹青社と社名は忘れたが東京のコンサルタント?か何かの会社が企画したようだが、「トンチンカンだよ～。」と、言ったが「すでにきまっていることだから変更できない。」と言う。「この設計では赤字になりますよ～。」と、言ったが彼らは施設が赤字だろうが黒字だろうが金さえ貰えば関係ない(笑)。　

当初から税金の無駄遣いが前提だから来客数が増えるはずがない。　
　現状の施設では、赤字が続き、閉館の未知を歩いている最中である。

2009年4月から値上げします。

■奄美の郷との共通割引観覧料
・個人
大人600円
大学・高校生400円
小・中学生300円

団体
大人480円
大学・高校生420円
小・中学生240円

■田中一村記念美術館の観覧料
・個人
大510円
大学・高校生350円
小・中学生250円

・団体
大人400円
大学・高校生280円
小・中学生200円

奄美パークでは、『奄美の郷』と『田中一村記念美術館』があります。
共通券を購入されてから観覧されて下さい。

■本当の田中一村記念美術館の作り方
・展示場を近代的にしない
・一村が描いた植物を植えて、天候に左右されずにスケッチができるようにする
・約20年間住み慣れた家を再現する
・田中一村と宮崎鐵太郎氏との関係を展示する
・未公開の資料を公開する
・その他
・奄美大島を感じられる場所を造るまだあるが、後日、書きます。

・備考
田中一村
 2009年7月22日皆既日食情報サイト

▲奄美大島の観光は、何故発展しないのか

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