コーディネーターがいないから発展しないのです
奄美大島の観光はこれ以上の成長はありせん。
理由は簡単である。政治家と行政が共同体で奄美固有の自然を破壊したからだ。
観光の基本は地元の開発ではなく、開発していない自然に合いたいのだ。
しかし、全国的に観光事業で成功している市町村もある。
悲観論よりも積極的な考え方と行動をしよう。
まず元に、各市町村が実施していない事を計画するのもいいのだが、前例があるのに参考にしないのはいかがなものであろう。 数年前から提案されているのはフィルムコミッションである。
奄美大島では、１９９５年１２月２３日に公開された、『男はつらいよ 寅次郎紅の花』(シリーズの最終作、第４８作)が。渥美清の遺作になった。
撮影場所は、奄美大島の南部に位置している加計呂麻島(かけろまじま)である。
これは、山田洋次監督にかなりアプローチをして実現した。
その前に、寅さんは、奄美大島で二度死んでいる。１度目はフジテレビの放送を終了指せるために奄美大島でハブに噛まれて死んだ。という。そして、『寅次郎紅の花』撮影後に死亡した。
残念な事が２点ある。
１点目は、フィルムコミッション的には成功したが観光客が多いのか疑問である。
撮影したリリーの家の看板も取り外されている(二年前)。観光ガイド業の私が、撮影が行われたのか疑いたくなる。これには、著作権など色々な問題があるらしい。これでは観光の役に立たない。誰も彼もが寅さんに興味はないだろうが、それでも意識させる必要はあるだろう。
２点目は、瀬戸内町古仁屋に『うみのえき』がある。その二階に撮影した際の写真と道具があるが、展示というよりは、倉庫よりも品が良い程度である。また、１階に寅さんの案内版を見かけたことがない。ジックリ観ていないからだろうか。
寅さんにとっては最後の映画になったのだから何らかの形で宣伝しても良さそうなものだが、積極性が見あたらない。
この問題で考えられることは、奄美大島には、1市2町2村あるのだが、合同の観光ホームページが見あたらない。
各市町村で個別のホームページだと本州から数えて7番目に広い面積の島の観光は、漠然としている。観光客は島に来てから「しま(島)った・・・。」と、思う。広すぎるのだ。
もっと最悪な話しがある。旅行社に依頼したら、旅行社では手配は出来るが詳細な情報についてはわからない。
旅行社が「奄美大島は広い島。」という認識がない。これは逆の立場であれば同じ事だろう。
私は、59年住んでいるが、時々は「広すぎる・・・。」と、こぼすときがある。
これが最大の魅力だが検索しても満足のいく情報になっていない。 ホテルでは、コンシェルジュがいないから行き当たりばったりで地元の情報誌を持ち歩いているが、どれもこれも広告主体の情報誌であるからどうして良いのかがわからない。
つまり、行程がわからないのだ。わかったとしても距離感がないから時間の感覚もない。これでは、リピーター率に大きく影響する。商売の基本は、あくまでもリピーター様を何人確保していくが問われている。
弊社にはこの頃メール等や電話での問い合わせは少なくなっているが、民間レベルではコーディネーター業としては生きていけない。仕事が少ないからだ。
これは、行政が街角案内所を設置し、ホームページ等で集客する。
しかし、コーディネーターの職員になるには早くて10年以上の経験者でないと無理だろう。
これも政治家や行政が土木事業という奄美大島の自然破壊を繰り返してきたツケが観光業疲弊に繋がっている。観光だけでなく、奄美大島、いや奄美諸島全体を網羅したコーディネーターが必要だろう。
各市町村から出向で奄美パーク等で仕事をしているようだが税金の無駄遣いとしかいいようのない愚作である。
結論は、公務員を強制退職させて、職員を改めて採用する。 法律上、無理。というだろうが、既存の考え方では全てが疲弊している状況では観光だけをよくしようと思っても無理である。
実は、奄美大島の観光浮上には、公務員法を全て否定する実行力があれば、組合、マスコミ、市民が騒ぎ出す。
これが全国に報道されることにより、奄美大島に観光客よりも行政視察がある。
そして、奄美市役所の職員は刺殺されるだろう。
これが正常な行政のあり方である。市民サービスが問題視されるだろうが、心配しなくて言い。
市民の方がレベルは上である(笑)。 観光改革、観光客誘致、フィルムコミッション、特産品販促などあげればきりがないが、もっと観光以上のコーディネーターが必要である。
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