徳田虎雄先生との正しいお付き合いと理解の方法講座

28.「手段・戦術は、臨機応変・自由自在が基本。変貌自在のおまけまでがついて来る」と、いわれてもむかつくのは職員なんです。今までの指示で準備していたことが一言でパーになってしまうからです。

もちろん、私自身もなんどか切れそうになりました。これをだれもが「徳田虎雄のワガママ」と言うのです。

それが、100点万点の評価だったんのです。それを、徳田先生は一言「優先順位」だとぬかすのです。あんたにとっては優先順位でも職員としては「ワガママ」にしか思えないと言うこと。

さて、2002年2月の日本経済新聞の広告の中に面白そうな本を見つけて、早速、注文をした。
その本は、「試験に受かる超効率勉強法」井藤公量(いとう・きみかず)〔弁護士〕日本実業出版社、1,400円税別と、いう本です。

この弁護士さんの成績は、中学校時代クラスで2番だったという。
だから、弁護士・・・。そうではない。なんと、後ろから2番なのです。早い話が、落ちこぼれ。この本のP95、1行めに、手段・戦術は臨機応変・自由自在に変化させるのが基本となる。と、書かれている。

つまり、徳田先生の行動は、すべて、受験勉強で苦しんで、大阪大学医学部に合格した経験で今があるのです。つまり、受験と言うと、過去問に対して、臨機応変・自由自在に対応しなければ、合格できないと言うことなのです。
大学受験を経験した方は、理解が早いのではないでしょうか。　

私は、受験(勉強しなかっただけ)で苦しんだことがないので、全然理解できなかったのですが、ひょっとしたら、受験経験者も気がついていないのではないだろうか。

この講座では、まだ、徳田先生の著書の件には、触れていないのですが、この本を先に購読してから、徳田先生の行動や考え方(徳田先生の著書を読むこと)を見たほうが鮮明になるのではないでしょうか。

読めば読むほど、理解しやすいと言う感じがします。また、この本は、受験だけではなく、社会でも十分通用する内容なので、お買い得本だと思います。

29．「あの病院は，あの人の為に開院しました」皆さんの心臓は動いていますか。「当たり前だろぉっ」と、怒られそうですね。そうなんです。
心臓が動いているということに毎日、感謝している人や意識したことある方は何人いるでしょうか。
当たり前すぎて考えることがないのではないでしょうか。

さて、「心臓が痛い」となったら皆さんはどうしますか。もちろん、病院に行きます。そして、手術だと聞かされたら、そのショックは大きいと思います。徳田先生はある日ある時、心臓の手術専門の先生と知り合いました。

その方は、須磨先生です。当初は、湘南鎌倉総合病院に勤務していただいて、ハートセンターを開院する計画を立てました。皆さんもご存じのように、心臓の手術は、「難しい」という事は想像出来ると思います。
もっと大変なことは、手術できる環境を作るということも大事な仕事の一つです。

早速、徳田先生は、土地探しを指示しました。心臓の手術と言うことで、心が安まる場所であることを条件としました。そして、神奈川県葉山町に土地を準備してそこに、葉山ハートセンターを開院する準備をしたのです。

ここで大事なことは、担当する先生方が心臓手術にスタッフの全能力、気力、体力を注げる病院でなければ絶対にならないということなのです。

徳田先生という人は、ワガママ、傲慢にも見えますが、「この先生に、この病気に関しては任せて安心」と、判断したら、病院を建てたり、医療機器を購入して、先生がストレスなく手術が出来、患者さんの肉体的な疲労があまり大きくなければいいと願っています。術後の回復が早いということも病院の信頼性の一つだと思います。

さて、須磨先生は、バチスタ手術という手術をします。確か、日本では初めての事ではなかったでしょうか。これは、NHKでも放送されましたし、2001年1月にはあのNHKの人気番組「プロジェクトX」で放送されました。

また、同じく、NHKの「課外授業ようこそ先輩」でも放送されました。

一人でも多くの患者さんを助けることの出来るお医者さんには、病院を建てたり、医療機器も購入するのです。患者さんのための医療を考える前に、「医者である自分自身がいったい何が出来て、何が出来ないか」の自問自答との戦いなのです。

また、出来ないと言うことに対しては、どうすればその事ができるのかという思考力を発揮します。

決して一人で出来ることではありません。だからこそ、有能なお医者さんにお願いするしかないのです。
患者さんがいい医療を受けられるためには、有能なお医者さんが安心して手術が出来る病院こそが求められています。

徳田先生は、須磨先生が、また、そのスタッフの皆さんが仕事がしやすく、また、患者さんがいい医療を受けられるようにということで、葉山ハートセンターを開院いたしました。