基武雄の独立開業講座

2005年5月

本当に日本には資源がないのか　

　日本には資源がないと言うのが常識である。これは当然の話である。と、思っている人が多いのである。
　ところが、中国が奄美大島の沖合(たぶん、500キロ沖)で頻繁に調査をしているのだ。この目的は、油田があるらしいのだ。

　また、先々週だっただろうか、新潟の沖で、メタンハイドレード(天然ガスにして100年分が日本近海には眠っていて、日本が世界でも最先端の技術をもっている)を採掘したとニュースの解説か何かで聴いた。今まで、日本には資源がないということが常識と思っていたが、意外にも資源大国日本であったと言うことなのである。常識が実は非常識であったと言うことである。

　エネルギー問題では、原子力発電所に頼っている現状の中で、風力発電や太陽光発電の稼働も話題になっているが、当然原子力発電所の発電量にはかなわない。だから、各電力会社は原子力発電所を主体に考えている。

　資源がないから原子力発電所を利用する。それに変わる発電量をどうするかという具体的な数字を見たことがない。一度換算してみると面白いのではないだろうか。

　さて、政府が、風力発電、水力発電、地熱発電、太陽光発電、水素自動車、電気自動車、燃料電池などクリーンエネルギーを利用して５年間で原子力発電からすべて切り替えるといったらどうだろうか。当然、賛否両論だろう。
しかし、日本の技術を各社、各団体で競争させる必要があるのではないだろうか。

　さて、これを今度は、人材に当てはめてみよう。今までの常識を非常識として逆転の発想で、人材、在庫、考え方、資金を考え直してみる必要があるのではないだろうか。

　特に、人材においては、左遷したい、首にしたい、リストラさせたいとか、色々と考えている経営者や上司が居ると思うが、こういった時代だからこそ破天荒な人材に登場して頂きたいのである。つまり、常識の通用しない人材のリストアップが必要になってくるのではないだろうか。
　これが常識という事から考えると、当然だろうが非常識という発想があっても良いわけだ。でも怖いんだですよ、実行するのが。この非常識と思われていることを理路整然と実行できる勇気が必要になってくる。なにも、エネルギー問題だけが資源ではない。
人材という資源を全く無視しているのではないだろうか。いや、無視もしていないというところに問題があるのではないだろうか。

　銀行の合併問題とダイエーの再建の中で、破天荒な人材が出てくるのだろうか。
いや、絶対にでてきて頂きたい、必ずいるだろう。大企業の社員数から言えば、絶対に3人は何かで独立したいと計画をしている人がいる。必ず絶対間違いなくいる、いなかったら先がない。これからの時代には特に、破天荒な行動が求められているので、是非，勇気を持って行動して頂きたいと思う。

　ここで、紙に書いてみよう。左には、項目、常識、次に、非常識を書いてみる。この非常識が思い浮かばないようであれば、その反対のことを書いておけばいい。とりあえずではあるが、これで先を急ごう。だいたい出来上がったら実践してみよう。常に非常識の行動学である。当初は嫌われる、理解されない、変なやつ。で、かたづけられるが気にするな。

　基本はあくまでも、『本当に日本には資源がないのか』である。誰もが「そうだ」と答えるのであるからしかたがないのだ。これが、誰もが気が付かない盲点なのである。お金がないから、盲点をつくビジネス。小資金で始められるビジネス。既存の商品と全く違った業界の商品を組み合わせた商品。

　誰でもが考える事は大変なんだが、これをしないと成功しない。努力して、考えて、非常識こそがこれからのビジネスである。
　これからは、『資源大国日本』という発想ではないだろうか。すべての在庫量し豊富にある。必ずある。

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