基武雄の独立開業講座

2005年5月

独立開業とはいったい何っ　

会社がいやだから、独立して自分の思い通りの仕事がしたい。上司や会社の頭が悪いからついていけない。
それはいいのだが、いったい自分には何が出来るのかを考えたことがあるのだろうか。会社で、地域で、顧客に対して。上記の考え方なら、独立はやめた方が良い。うまくいかない。

　また、勘違いをして独立して、借金して開業をすると必ず私のように失敗(1,000万円の借金で苦しむ)する。
会社がいやになった時こそ、周りの人を見回して頂きたいのだ。社内で自分と同じように不平不満を持っている人と話をしてください。話しがうまくいくのである。悪貨が良貨を駆逐する話しだから、これが危険なんです。不平不満を言っている人と、積極的な行動をしている人とは話が合わないのである。常に積極的な行動をして利益を上げている人の話を、よくよく、聴いてください。利益を上げている人です。

　考え方や行動が積極的でも、利益が上がっていないと経営にはならないのだ。
　さて、独立開業は現実的なことである。これが理解されていない。特に、大企業の方々は、すべてが自分の力と勘違いしている。公務員もそうだ。まず初めに「資金ありき」から始るのです。
　しかし、現実的には資金の調達から一切合切を自分でやらなければ行けないのだ。これが1人大企業の苦労の始まりであり、可能性の入り口に立っているという両極面があるのだ。

　会社を退職しての独立開業、あるいは、社内起業家という考えもある。
　さて、独立開業でもコーディネート業もあると思うが、1人大企業ですべてがうまくいくはずがないのだ。そこで、社外スタッフ兼いつでも共同制作ができる状況を常に造っておく必要があるのではないだろうか。これは、社員としての仕事と独立してからの仕事ではだいぶ違ってくるので、目標とする会社の社員からの情報収集は欠かすことが出来ないと思う。

　これからの時代の会社の考えや仕事の流れが急激に変化していく事に対しての臨機応変の対応の訓練をしてください。これは、日々、模擬実験をどれだけやっているかが問われる。　
　今までの会社での仕事と独立開業では、同じ仕事でも違ってくる。なぜなら、大きな会社であればあるだけ、お客様は、その会社と付き合っていると言う自負の方が優先するのだ。

　そこで、あなた自身の人間的な魅力をどれだけ発揮できるかと言うことだ。当然、仕事が出来ること、実績があることは言うまでもない。この実績は、できるだけ業界でもわかる内容のものがいい。私の場合には、誰でも分かるような実績を作ってきた。「いったいなにができるのか」と聞かれた場合に、「あの病院の開院祝の段取りと司会を担当した」これは、全国的にひとつの実績として医療業界で言っても通じる。

　その人の仕事は、誰もが理解できない、だからこそ、どこかで大きな仕事の一部分でもいいから実績を作っておく必要がある。この実績があるからと言って仕事が来るという保証はどこにもないが、なければ、誰もが相手にしないし説得力がない。

　さて、独立開業とは1人大企業である。たとえ、数人で仕事をするにしてもである。毎日、午前7時～午後11時まで働ける気力体力作りであり、これで1人で約4人分の仕事量になる。これが答えである。

　1日16時間労働に耐えるだけのすべての能力があるかと言うことが試されると言うことである。「バカンス」考えるな。それは、馬鹿ンスだっ。馬鹿なことを考えるな。

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