基武雄の独立開業講座

2005年5月

心の支え　

　当然の事だが人間だから身体も疲れるし心も疲れる。だから休憩をする、栄養剤を飲む。疲れた時には、色々な方法で回復させようとしているに違いない。

　ところが、私の場合にはちょっと違う。小学生の同窓生で一番出世した男の子が居る。
全国を一世風靡した、『フィンガー5』の三男で、玉元正夫君だ。彼は小学3年生の頃から4年生にかけての一年間ではあったが奄美大島に住んでいた。沖縄からの転校生だが、なんと楽器を弾くのである。(これは、後から知った事です)生まれて始めてみるギターやドラム・・・。歌まで歌うのだ。たぶん・・・。
　そして、芸能界に行くと言うことで、東京へ転校していった。当時の奄美大島は民放はなくNHKだけだった。それはいいとしても、芸能界が分からない小学4年生だった(笑)。　

　現在、解散してから20年以上が立っても、多くの歌手が学園天国を歌っている。これは嬉しい、何よりも嬉しい。
　常に、歌手が歌っていると言うことは、ファンがいると言うこと、また、古くないと言うことでもある。

　特に、身体が疲れたときに、彼のことを思う。いつも遊んでいたのに、ギターを弾いている姿は観たことがない。いつ練習していたのかが分からない。あのころから、目標を持って生きていた彼らを僕は羨ましく思っている。私の場合には31歳から目標が決って生きています。一年でも早く、目標を持って動いた方が出世は早い。

　但し、誰でもがこの目標を持っていないという現実がある。これからの時代は、貧富の差が激しい時代になり、益々、悪貨が良貨を駆逐する時代でもある。それに負けないためには、貧富や悪化にならないためには、人生の棚卸しをして、周りの人を見て、目標を持って生きている人を目標にする。そして、自分なりの目標を早くみつけることではないだろうか。

　疲れた時には、成功した玉元正夫君をいつも思い出す。今の私は、彼らの当時の売り上げ、知名度、営業範囲など、すべてにおいて足元にも及ばない。幸いするのは、彼らのすべてが泊まっている状況にあるうちに、その目標のどれかに到達するように努力している。
　昭和44年の話しであるが、現在でも社会状況は変わらない。
　私にとっての疲労回復薬は、彼らが作り上げた大きな実績である。ともかく、それに負けたくないから、疲れたと言いたくない、私以上の努力と激務に耐えてきたことは言うまでもない。奄美大島と東京の環境は違っていても私なりの目標は決まっているので一歩前進している。
　私は、彼を心の支えとして、この15年間生きてきた。優越感を感じる。心に余裕が出てくる、いつの日か同窓生達が、私の事を「玉元正夫君の次に出世した男」と、話しをしているのを想像していると気持ちよくなってくる。俄然やる気が出てくるし疲れている場合ではない。
　１日でも早く、人の目標になれる人になりたいと行動している。