基武雄の独立開業講座

2005年2月

トヨタとキャノン

　
言うまでもなく、両社は業界第１位である。経常利益から株価までが問題ない経営をしています。広告や経済関係の記事に関しては毎日のようにマスコミが取り上げてくれてる。

　実は、私は、日産とニコンが好きなんですが(今のところ、トヨタとオリンパスを使用、笑)。
　今から１０年も前のこと、別々の地域の自動車整備工場の方３人に、「どこのメーカーの車がいいですか」という質問に対して、３人が「トヨタがいい」というのだ。すかさず「どうして・・・」ときくと「アフターサービス」という、「なんの・・・」「部品の供給など・・・」と、異口同音に答えるのである。これにはビックリした。

トヨタの最大の強みは、販売網が同業社よりも多いという事だと思っていたが、最終的には、故障対策の部品供給の迅速な対応だと言うことか。

　次に、キャノンであるが、プロカメラマンとカメラの話しになった時に、キャノンとニコンの最大の違いと言う話しになった。きっと、性能のことかと思いきや、プロが使うカメラは仕事のためのカメラだから、当然の事ながら故障する、キャノンでプロ契約をしていると、そのままそっくり同型機種を貸し出してくれるというのだ。それに対して、ニコンは、「何日」と「何週間」と言うらしいのです。これでは、プロとして仕事が出来ない。

　トヨタとキャノンの共通点を上げたらきりがないが、最終的には、迅速なアフターサービスが信頼と売り上げに大きく影響していると言っても過言ではないようだ。
　さて、２０年も前の話しですが、ある電気店は、故障すると同じ機種以上の新品を代替えとして持っていくそうです。当然、お客様はとまどう、しかし、「修理しなくいいからそれを置いていけ・・・」と、言うのだそうだ。
同様に、自動車販売店にも言えることだろう。私も、故障した際に台車がないと言われて、なけなしの金をはたいてレンタカーを借りたことがあった。

　それ以来、アフターサービスのある仕事はしたくないと思った(笑)。というのも、以前に、アフターサービスの必要な仕事をしたことがある。私には、自腹で代替え機の準備が出来なくて、迷惑をかけた経験があるから、アフターサービスのない仕事をしたかった(笑)。
　業界で一位と言うことは、それなりの理由がある。これがアフターサービスです。なにも、代替えや修理だけがアフターサービスではない。お礼状もある。年賀状もある。メールもある。心と心が通うなことは簡単に出来るはず。

　さて、話しは変わるが、今のカメラ業界はデジカメである。ニコンを購入しようと考えているところに、奄美大島出身のオリンバス、ニコン、キャノンのデジカメをお客様が使っているのですが、触らせて貰っている。色々と使い勝手も聴くのですが、ある日の事、ニコンのデジカメを使用のお客様に「僕も金があったら、それがほしいんですが・・・」というと「やめた方が良いです、パソコンとの相性が悪いんです・・・」というのだ。これは、いい情報である。

　ホームページを作成しているので、写真は絶対である。デジカメで撮った写真をパソコンに落としていくわけだが、そのお客様はなにかのストレスを感じているのであろう。15年も前から、キャノンの素晴らしさは知っている。ビントが会うスピードは抜群である。

　私のように、今まで、ニコンやキャノンの一眼レフを持っていない人は、間違いなく、キャノンがいいと誰もが言う。安い、ピントが早い、パソコンとの相性が良い。文句の付けようがない。
　サラリーマンの方でも、独立開業中の方でも、使用機材に関しては、プロから使用感を聞き、アフターサービスも詳しく聴いた方がいい。

　そして、トヨタやキャノンの良いところは、すぐに実践しよう。また、考え方も積極的に仕事に取り入れていきましょう。
　特に、アフターサービスのある仕事の方は。